专利摘要:
液晶媒体を提供する。本発明は、式(I)の1種類以上の化合物と、式(1A)および(1B)の化合物より選択される1種類以上の化合物とを含有することを特徴とする正の誘電異方性を有する極性化合物の混合物に基づく液晶媒体に関する。 (式中、R1、R2、L1〜4、X1およびX2は、請求項1で開示される意味を有する。)なし
公开号:JP2011510112A
申请号:JP2010541714
申请日:2008-12-23
公开日:2011-03-31
发明作者:ブリギッテ シューラー、;アイケ ペーチュ、;クリスチャン ホック、;ゲオルク ロイセム、
申请人:メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung;
IPC主号:C09K19-42
专利说明:

[0001] 本発明は、液晶媒体と、電気光学的目的のためのそれの使用と、この媒体を含有するディスプレイと、液晶媒体の調製方法とに関する。]
背景技術

[0002] 液晶は、印加された電圧によって、そのような物質の光学的特性を改変できるため、主にディスプレイ装置の中の誘電体として使用されている。液晶に基づく電気光学的装置は当業者に極めて既知であり、種々の効果に基づくことができる。そのような装置の例は、動的散乱を有するセル、DAP(配向相の変形:Deformation of Aligned Phases)セル、ゲスト/ホストセル、ツイストネマチック構造を有するTNセル、STN(スーパーツイストネマチック:Supertwisted Nematic)セル、SBE(超複屈折効果:Superbirefringence Effect)セルおよびOMI(光学モード干渉:Optical Mode Interference)セルである。最も一般的なディスプレイ装置はSchadt−Helfrich効果に基づき、ツイストネマチック構造を有する。]
[0003] 液晶材料は、良好な化学的および熱的安定性および電界および電磁線放射に対して優れた安定性を有していなければならない。更に、液晶材料は、セル中で、低い粘度を有し、短いアドレス時間、低い閾電圧および高いコントラストを生成しなければならない。]
[0004] 液晶材料は、更に、通常の動作温度において、即ち、室温より上および下の出来る限り広い範囲において、適切な中間相、例えば、上記のセル用のネマチックまたはコレステリック中間相を有していなければならない。液晶は一般に複数成分の混合物として使用されるため、成分が互いに容易に混和することが重要である。導電性、誘電異方性および光学的異方性などの更なる特性は、セルのタイプおよび用途分野に応じて、種々の要求を満足しなければならない。例えば、ツイストネマチック構造を有するセル用の材料は、正の誘電異方性および低い導電率を有していなければならない。]
[0005] 例えば、個々のピクセルのスイッチングのために集積非線形素子を有するマトリクス液晶ディスプレイ(MLCディスプレイ)については、大きな正の誘電異方性、広いネマチック相、比較的小さな複屈折率、非常に高い比抵抗、優れたUVおよび温度安定性および低い蒸気圧を有する媒体が望まれる。]
[0006] このタイプのマトリクス液晶ディスプレイは既知である。それぞれのピクセルを個々にスイッチングするために使用できる非線形素子は、例えば、アクティブ素子(即ち、トランジスタ)である。なお、用語「アクティブマトリクス」は、2つのタイプに区別できる場合において使用される:
1.基板としてのシリコンウエハー上のMOS(金属酸化物半導体:metal oxide semiconductor)または他のダイオード、
2.基板としてのガラスプレート上の薄膜トランジスター(TFT:thin−film transistor)。]
[0007] 基板材料として単結晶シリコンを使用すると、色々な部品ディスプレイのモジュール組み立て品の場合であっても接続部での問題が生じるため、ディスプレイの大きさが制限される。]
[0008] 好適であってより有望な第2のタイプの場合には、使用される電気光学的効果は、通常、TN効果である。区別される2つの技術がある:例えば、CdSeなどの化合物半導体を含むTFTと、多結晶またはアモルファスシリコンに基づくTFTとである。後者の技術について、世界的に集中した研究がなされている。]
[0009] TFTマトリクスは、ディスプレイの一方のガラスプレートの内側に形成され、もう一方のガラスプレートは、その内側に透明な対向電極を有する。ピクセル電極の大きさと比較して、TFTは非常に小さく、事実上、画像に対する悪影響はない。この技術は、フルカラー対応のディスプレイにも拡張でき、このディスプレイでは、フィルター素子がスイッチング可能なピクセルの各々に対向するように、赤、緑および青フィルターのモザイクが配置されている。]
[0010] TFTディスプレイは、通常、透過光に対して直交した偏光子を備えるTNセルとして作動し、バックライトで照らされる。]
[0011] 本明細書においてMLCディスプレイとの用語は、集積非線形素子を備えた任意のマトリクスディスプレイを包含し、即ち、アクティブマトリクスに加えて、バリスターまたはダイオード(MIM、即ち、metal−insulator−metal)などのパッシブ素子を備えるディスプレイも包含する。]
[0012] このタイプのMLCディスプレイは、特にテレビ用途(例えば、ポケットテレビ)またはコンピュータ用途(ラップトップ)および自動車または航空機内における高度情報ディスプレイに適している。コントラストの角度依存性および応答時間に関する問題に加えて、MLCディスプレイにおいては、液晶混合物の比抵抗が十分に高くないことに起因する問題もある[TOGASHI,S.、SEKOGUCHI,K.、TANABE,H.、YAMAMOTO,E.、SORIMACHI,K.、TAJIMA,E.、WATANABE,H.およびSHIMIZU,H.、Proc.Eurodisplay、第84巻、1984年9月、第A210〜288号、Matrix LCD Controlled by Double Stage Diode Rings、第141ff頁、パリ(非特許文献1);STROMER,M.、Proc.Eurodisplay、第84巻、1984年9月、Design of Thin Film Transistors for Matrix Addressing of Television Liquid Crystal Displays、第145ff頁、パリ(非特許文献2)]。抵抗の低下に伴い、MLCディスプレイのコントラストが劣化し、また、残像消去の問題も生じ得る。液晶混合物の比抵抗は、ディスプレイの内部表面との相互作用のために、一般に、MLCディスプレイの寿命に渡って低下するので、許容される耐用年数を得るためには、高い(初期)抵抗が非常に重要である。特に、低電圧混合物の場合には、非常に高い抵抗値を達成することは従来不可能であった。更に、温度の上昇および加熱および/またはUV照射後に、比抵抗が可能な限り小さい上昇を示すことも重要である。また、先行技術からの混合物の低温特性も特に良くない。たとえ低温であっても、結晶および/またはスメクチック相が生じないこと、および、粘度の温度依存性も可能な限り低いことが要求される。よって、先行技術からのMLCディスプレイは今日の必要条件を満たさない。]
[0013] よって、非常に高い比抵抗を有すると同時に、広い動作温度範囲、低温においても短い応答時間および低い閾電圧を有しており、これらの不都合を有していないか、低減された程度にのみ有しているMLCディスプレイが引き続き強く要求されている。]
[0014] バックライトを使用する、即ち、透過的および所望により半透過的に動作する液晶ディスプレイに加え、反射型液晶ディスプレイにも特に興味がもたれている。これらの反射型液晶ディスプレイは、情報表示のために周囲光を使用する。それらは、よって、対応する大きさおよび解像度を有するバックライト液晶ディスプレイよりも、消費エネルギーが著しく少ない。TN効果はコントラストが非常によいことで特徴付けられるため、このタイプの反射型ディスプレイは、明るい周囲状況下においてでさえ良好に読むことができる。これは、例えば、時計およびポケット計算機において使用されている通りの、単純な反射型TNディスプレイとして既に知られている。しかしながら、また、当該原理は、例えば、TFTディスプレイなどの高品質で、より高解像度のアクティブマトリックスでアドレスされるディスプレイにも適用できる。ここで、一般的には従来のものである透過型TFT−TNディスプレイにおいて既に使用されている通り、低い複屈折率(Δn)の液晶を使用することが、低い光学的リターデーション(d・Δn)を達成するために必要である。この低い光学的リターデーションの結果、通常は、コントラストの視野角依存性が許容できる程度に低くなる(ドイツ国特許第30 22 818号明細書(特許文献1)参照)。反射型ディスプレイにおいて、光が通過する有効な層の厚さは、同じ層厚を有する透過型ディスプレイの約2倍の反射型ディスプレイにおける大きさであるため、低複屈折率の液晶を使用することが透過型ディスプレイよりも更に重要である。]
[0015] TN(Schadt−Helfrich)セルにおいては、セル中で以下の利点を促進する媒体が望まれる:
−広げられたネマチック相範囲(特に、低温まで)、
−極めて低温においてですら貯蔵安定性、
−極めて低温におけるスイッチ能力(屋外使用、自動車、航空機)、
−UV照射に対する増大された耐性(より長い耐用年数)、
−反射型ディスプレイ用の低い光学的複屈折(Δn)。]
[0016] 先行技術から入手可能な媒体では、同時に他のパラメータを保持しながら、これらの利点を達成することはできない。]
[0017] スーパーツイスト(STN)セルの場合、より大きなマルチプレックス性および/またはより低い閾電圧および/またはより広いネマチック相範囲(特に、低温において)を可能とする媒体が望まれる。この目的のために、利用可能なパラメータの自由度(透明点、スメクチック−ネマチック相転移または融点、粘度、誘電パラメータ、弾性パラメータ)を一層広げることが、至急望まれている。]
[0018] ドイツ国特許第30 22 818号明細書]
先行技術

[0019] TOGASHI,S.、SEKOGUCHI,K.、TANABE,H.、YAMAMOTO,E.、SORIMACHI,K.、TAJIMA,E.、WATANABE,H.およびSHIMIZU,H.、Proc.Eurodisplay、第84巻、1984年9月、第A210〜288号、Matrix LCD Controlled by Double Stage Diode Rings、第141ff頁、パリ
STROMER,M.、Proc.Eurodisplay、第84巻、1984年9月、Design of Thin Film Transistors for Matrix Addressing of Television Liquid Crystal Displays、第145ff頁、パリ]
発明が解決しようとする課題

[0020] 本発明は、特に、このタイプのMLC、TNまたはSTNディスプレイ用で、上述の不具合を有していないか、低減された程度にのみ有しており、好ましくは、同時に、非常に低い閾電圧、低い粘度および電圧保持率(VHR)に関する高い値を有する媒体を提供することを目的とする。]
課題を解決するための手段

[0021] 本発明による媒体をディスプレイにおいて使用すれば、この目的を達成できることが見出された。]
[0022] よって、本発明は、液晶媒体、好ましくは正の誘電異方性の極性化合物の混合物に基づく液晶媒体に関し、式Iの1種類以上の化合物と、式IAおよびIBの化合物より選択される1種類以上の化合物とを含むことを特徴とする。]
[0023] 式中、
R1、R2は、それぞれ互いに独立に、H、1〜15個のC原子を有し、ハロゲン化されているか、CN置換されているか、または、無置換であるアルキル基を表し、ただし加えて、O原子が互いに直接結合しないようにして、これらの基における1個以上のCH2基は、それぞれ互いに独立に、−C≡C−、−CO−、−CH=CH−、−O−、]
[0024] で置き換えられていてもよく、
X1、X2は、それぞれ互いに独立に、F、Cl、CN、SF5、SCN、NCS、それぞれ6個までのC原子を有するハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルケニル基、ハロゲン化アルコキシ基またはハロゲン化アルケニルオキシ基を表し、および
L1〜4は、それぞれ互いに独立に、HまたはFを表す。]
[0025] 式I、IAおよびIBの化合物は広範囲の用途を有する。置換基の選択によっては、これらの化合物を、液晶媒体の大部分を構成する基礎材料として機能させることができるが、しかしながら、例えば、他のクラスの化合物からの液晶基礎材料のタイプの誘電体の誘電および/または光学的異方性を改変するために、および/またはその閾電圧および/またはその粘度を最適化するために、他のクラスの化合物からの液晶基礎材料に式IおよびIA/IBの化合物を添加することも可能である。本発明による混合の考え方の結果、それらの非常に良好な長期安定性およびVth/γ1比によって、先行技術より際立つ混合物が得られる。本発明による混合物は、ノート型パソコン、PDAおよび他の携帯用途に特に適する。]
[0026] 純粋な状態において、式I、IAおよびIBの化合物は無色であり、電気光学的使用のために好ましい温度範囲で液晶中間相を形成する。それらは化学的、熱的、および光に対して安定である。]
[0027] 式I/IA/IBにおけるR1/2がアルキル基および/またはアルコキシ基を表す場合、これは直鎖状または分岐状の何れでも構わない。それは、好ましくは直鎖状で、1、2、3、4、5、6または7個のC原子を有しており、従って、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシまたはヘプチルオキシ、更に、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシまたはテトラデシルオキシを表す。]
[0028] R1/2(即ち、R1、R2)が、1つのCH2基が−CH=CH−で置き換えられたアルキル基を表す場合、これは直鎖状または分岐状のいずれでも構わない。それは、好ましくは、直鎖状で、2〜10個のC原子を有する。従って、それは、特に、ビニル、プロパ−1−または−2−エニル、ブタ−1−、−2−または−3−エニル、ペンタ−1−、−2−、−3−または−4−エニル、ヘキサ−1−、2−、−3−、−4−または−5−エニル、ヘプタ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−または−6−エニル、オクタ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−または−7−エニル、ノナ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−または−8−エニル、または、デカ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−、−8−または−9−エニルを表す。]
[0029] R1/2が、1つのCH2基が−O−で置き換えられ、1つが−CO−で置き換えられたアルキル基を表す場合、これらは好ましくは隣接している。これらは、よって、アシルオキシ基−CO−O−またはオキシカルボニル基−O−CO−を含有する。これらは、好ましくは、直鎖状で、2〜6個のC原子を有する。従って、それらは、特に、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ペンタノイルオキシメチル、2−アセトキシエチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリルオキシエチル、2−アセトキシプロピル、3−プロピオニルオキシプロピル、4−アセトキシブチル、メトキシカルボニル、エトキシルカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、プロポキシカルボニルメチル、ブトキシカルボニルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(プロポキシカルボニル)エチル、3−(メトキシカルボニル)プロピル、3−(エトキシカルボニル)プロピルまたは4−(メトキシカルボニル)ブチルを表す。]
[0030] R1/2が、1つのCH2基が無置換または置換された−CH=CH−で置き換えられ、隣接するCH2基がCOまたはCO−OまたはO−COで置き換えられたアルキル基を表す場合、これらは直鎖状または分岐状のいずれでも構わない。それは、好ましくは、直鎖状で、4〜12個のC原子を有する。従って、それは、特に、アクリロイルオキシメチル、2−アクリロイルオキシエチル、3−アクリロイルオキシプロピル、4−アクリロイルオキシブチル、5−アクリロイルオキシペンチル、6−アクリロイルオキシヘキシル、7−アクリロイルオキシヘプチル、8−アクリロイルオキシオクチル、9−アクリロイルオキシノニル、10−アクリロイルオキシデシル、メタクリロイルオキシメチル、2−メタクリロイルオキシエチル、3−メタクリロイルオキシプロピル、4−メタクリロイルオキシブチル、5−メタクリロイルオキシペンチル、6−メタクリロイルオキシヘキシル、7−メタクリロイルオキシヘプチル、8−メタクリロイルオキシオクチルまたは9−メタクリロイルオキシノニルを表す。]
[0031] R1/2が、CNで一置換されたアルキルまたはアルケニル基を表す場合、この基は、好ましくは、直鎖状である。CNによる置換は、任意の所望の位置で構わない。]
[0032] R1/2が、ハロゲンで少なくとも一置換されたアルキルまたはアルケニル基を表す場合、この基は、好ましくは、直鎖状で、ハロゲンは、好ましくは、FまたはClである。多置換の場合、ハロゲンは、好ましくは、Fである。結果として生じる基は、ペルフルオロ化された基も含む。一置換の場合、フッ素または塩素置換基は任意の所望の位置で構わないが、好ましくは、ω−位である。]
[0033] 分岐した翼状の基R1/2を含有する化合物は、従来の液晶基礎材料中での更に良好な溶解性のために、しかし、それらが光学活性である場合には、特にキラルドーパントとして、しばしば重要な場合がある。このタイプのスメクチック化合物は、強誘電材料の成分として適している。]
[0034] このタイプの分岐状の基は、一般に、1個以下の鎖分岐を含む。好ましい分岐状の基R1/2は、イソプロピル、2−ブチル(即ち、1−メチルプロピル)、イソブチル(即ち、2−メチルプロピル)、2−メチルブチル、イソペンチル(即ち、3−メチルブチル)、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルヘキシル、2−プロピルペンチル、イソプロポキシ、2−メチルプロポキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エチルヘキシルオキシ、1−メチルヘキシルオキシおよび1−メチルヘプチルオキシである。]
[0035] R1/2が、2個以上のCH2基が−O−および/または−CO−O−で置き換えられたアルキル基を表す場合、これは、直鎖状または分岐状の何れでも構わない。それは、好ましくは、分岐状で、3〜12個のC原子を有する。従って、それは、特に、ビスカルボキシメチル、2,2−ビスカルボキシエチル、3,3−ビスカルボキシプロピル、4,4−ビスカルボキシブチル、5,5−ビスカルボキシペンチル、6,6−ビスカルボキシヘキシル、7,7−ビスカルボキシヘプチル、8,8−ビスカルボキシオクチル、9,9−ビスカルボキシノニル、10,10−ビスカルボキシデシル、ビス(メトキシカルボニル)メチル、2,2−ビス(メトキシカルボニル)エチル、3,3−ビス(メトキシカルボニル)プロピル、4,4−ビス(メトキシカルボニル)ブチル、5,5−ビス(メトキシカルボニル)ペンチル、6,6−ビス(メトキシカルボニル)ヘキシル、7,7−ビス(メトキシカルボニル)ヘプチル、8,8−ビス(メトキシカルボニル)オクチル、ビス(エトキシカルボニル)メチル、2,2−ビス(エトキシカルボニル)エチル、3,3−ビス(エトキシカルボニル)プロピル、4,4−ビス(エトキシカルボニル)ブチルまたは5,5−ビス(エトキシカルボニル)ヘキシルである。]
[0036] 式I、IAおよびIBの化合物は、文献(例えば、Houben−Weyl著、Methoden der organischen Chemie[Methodsof Organic Chemistry]、Georg−Thieme−Verlag社、Stuttgart市などの標準的な著作)において記載される通り、それ自身既知の方法によって、正確には公知であって前記反応に適する反応条件下で調製される。また、本明細書においては、本明細書において非常に詳細には述べていない、それ自身既知の変法を使用しても構わない。式Iの化合物は、例えば、ドイツ国特許出願公開第102004021334号公報に記載される通り調製される。]
[0037] また、本発明は、このタイプの媒体を含有する電気光学的ディスプレイ(特に、外枠と共にセルを形成する2枚の平坦で平行な外板、外板上の個々のピクセルをスイッチングするための集積非線形素子、および、セル内に配置されており正の誘電異方性および高い比抵抗のネマチック液晶混合物を有するSTNまたはMLCディスプレイ)と、これらの媒体を電気光学的な目的のために使用することにも関する。]
[0038] 本発明による液晶混合物により、利用可能なパラメータの自由度を著しく広げることが可能である。透明点、低温における粘度、熱およびUV安定性および誘電異方性の達成可能な組み合わせは、先行技術からの従来材料よりはるかに優れている。]
[0039] 先行技術において開示される混合物と比較して、本発明による混合物は、より高い透明点、低いγ1値、流動粘度に対するより低い値、および、100℃におけるVHRに対する非常に高い値を有する。本発明による混合物は、好ましくは、モニターまたは(部分的に)反射型ディスプレイ用のTN−TFT混合物として適する。]
[0040] 本発明による液晶混合物によって、−30℃まで下げても、特に好ましくは−40℃まで下げてもネマチック相を保持しながら、70℃を超える、好ましくは75℃を超える、特に好ましくは80℃以上の透明点で、同時に、6以上、好ましくは8以上の誘電異方性値Δε、および、高い比抵抗の値が達成可能となり、優れたSTNおよびMLCディスプレイが入手可能となる。特に、当該混合物は、低い動作電圧によって特徴づけられる。TN閾値は、1.5V未満、好ましくは1.3V未満、特に好ましくは1.2V以下である。]
[0041] 言うまでもなく、本発明による混合物の成分を適切に選択することで、他の有利な特性を保持しながら、より高い閾電圧において更に高い透明点(例えば110℃を超える)を達成するか、より低い閾電圧において更に低い透明点を達成することも可能である。同様に、粘度の対応する上昇をわずかにとどめながら、より大きなΔεおよび、よって低い閾値を有する混合物を入手することも可能である。本発明によるMLCディスプレイは、好ましくは、グーチ・タリーの第1次透過極小[C.H.GoochおよびH.A.Tarry、Electron.Lett.10巻、2〜4頁、1974年;C.H.GoochおよびH.A.Tarry、Appl.Phys.、8巻、1575〜1584年、1975年]で動作させることが好ましく、例えば、特性線の急峻性およびコントラストの視野角依存性が低いなど(ドイツ国特許第30 22 818号明細書)の特に好ましい電気光学的特性に加えて、第2次極小における類似のディスプレイと同じ閾電圧が、より低い誘電異方性でも十分となる。このため、第1次極小において本発明による混合物を使用することにより、シアノ化合物を含む混合物の場合よりも、極めて高い比抵抗値を達成することができる。個々の成分およびそれらの重量割合を適切に選択することで、当業者は簡単なルーチンの方法を使用して、MLCディスプレイの予め指定された層厚に必要な複屈折率を設定できる。]
[0042] 本発明による混合物の20℃における回転粘度γ1は、好ましくは140mPa・s未満、特に好ましくは120mPa・s未満である。ネマチック相範囲は、好ましくは少なくとも100°、特には少なくとも110°である。この範囲は、好ましくは、少なくとも−40°から+75°に及ぶ。]
[0043] 液晶ディスプレイにおいては、短い応答時間が望まれる。このことは、特にビデオ再生が可能であるよう意図されているディスプレイに当てはまる。このタイプのディスプレイでは、応答時間(合計:ton+toff)は大きくても16msが要求される。応答時間の上限は、画像リフレッシュの頻度によって決定される。]
[0044] 電圧保持率(HR)の測定[S.Matsumotoら、Liquid Crystals 5巻、1320頁(1989年);K.Niwaら、Proc.SID Conference、サンフランシスコ、1984年6月、304頁(1984年);G.Weberら、Liquid Crystals 5巻、1381頁(1989年)]によって、式IおよびIA/IBの化合物を含有する本発明による混合物は、式]
[0045] のシアノフェニルシクロヘキサン類または式]
[0046] のエステル類を式IAの化合物の代わりに含む類似混合物よりも、温度上昇に伴うHRの低下が著しく小さい挙動を取ることが示された。]
[0047] 本発明による混合物は、好ましくは、ニトリル類を殆ど含まないか(20%以下、特には10%以下)、全く含まない。本発明による混合物の保持率は、20℃において、少なくとも98%、好ましくは99%より大きい。また、本発明による混合物のUV安定性も極めて更に良好であり、即ち、それらは、UVに曝露した際のHRの低下が著しく小さい挙動を示す。]
[0048] 式Iの化合物におけるR1は、好ましくは、1〜7個のC原子を有する直鎖状のアルキル、特には、CH3、C2H5、n−C3H7、n−C4H9、n−C5H11、n−C6H13、n−C7H15、更には、1E−または3−アルケニル、特には、CH2=CH、CH3CH=CH、CH2=CHCH2CH2、CH3CH=CH−CH2CH2を表す。]
[0049] 式Iは、好ましくは、式I−1〜I−5の化合物を包含する。]
[0050] 式中、nは、1、2、3、4、5、6または7を表す。]
[0051] 式Iの特に好ましい化合物は、
XがFまたはOCF3を表す
式IおよびI−1〜I−5の化合物である。]
[0052] 式I−1および/またはI−2の少なくとも1種類の化合物を含む本発明による媒体が好ましい。]
[0053] 式IAの好ましい化合物は、式IA−1〜IA−4の化合物である。]
[0054] 式中、R2は、上で示される意味を有する。]
[0055] これらの好ましい化合物のなかでも、式IA−1およびIA−2のものが特に好ましい。]
[0056] 式IBの好ましい化合物は、式IB−1〜IB−4の化合物である。]
[0057] 式中、R2は、上で示される意味を有する。]
[0058] 式I、IAおよびIBおよび付随するサブ式の化合物における1,4−置換シクロヘキサン環は、好ましくは、1,4−トランスに配置されている。]
[0059] 好ましい実施形態を下に示す。]
[0060] −媒体は、式IA−1〜IA−4の群より選択される1種類または2種類以上の化合物を含む。]
[0061] −媒体は、式IB−1〜IB−4の群より選択される1種類または2種類以上の化合物を含む。]
[0062] −媒体は、一般式II〜VIから成る群より選択される1種類以上の化合物を追加的に含む。]
[0063] 式中、個々の基は以下の意味を有する:
R0は、H、それぞれ9個までのC原子を有するn−アルキル、アルコキシ、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルオキシまたはアルケニルを表し、
X0は、F、Cl、6個までのC原子を有するハロゲン化アルキル、アルケニル、アルケニルオキシまたはアルコキシを表し、
Z0は、−C2F4−、−CF=CF−、−CH=CF−、−CF=CH−、−CH=CH−、−O(CH2)3−、−(CH2)3O−、−C2H4−、−(CH2)4−、−CF2O−、−OCF2−、−OCH2−または−CH2O−を表し、
Y1〜4は、それぞれ互いに独立に、HまたはFを表し、
rは、0または1を表す。]
[0064] 式IVの化合物は、好ましくは、以下である。]
[0065] −媒体は、一般式VII〜XIから成る群より選択される1種類以上の化合物を追加的に含む。]
[0066] 式中、R0、X0、Y1およびY2は、それぞれ互いに独立に、式IIに対して上で示される意味の1つを有する。Y3およびY4は、それぞれ互いに独立に、HまたはFを表す。X0は、好ましくは、F、Cl、CF3、OCF3またはOCHF2である。R0は、好ましくは、それぞれ6個までのC原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニルを表す。
−媒体は、式Ea〜Efの1種類以上のエステル化合物を含む。]
[0067] 式中、R0は、式IIに対して上で示される意味を有する。]
[0068] −混合物全体における式IA/IBおよびI〜VIの化合物の合計の割合は、少なくとも50重量%である。]
[0069] −混合物全体における式Iの化合物の割合は、5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特には12重量%以上である。]
[0070] −混合物全体における式Iの化合物の割合は、5〜40、好ましくは8〜30重量%、特に好ましくは10〜30重量%である。]
[0071] −混合物全体における式IAの化合物の割合は、10〜50、特に好ましくは15〜40重量%である。]
[0072] −混合物全体における式IBの化合物の割合は、1〜20、特に好ましくは2〜10重量%である。]
[0073] −混合物全体における式II〜VIの化合物の割合は、30〜80重量%である。
−]
[0074] −媒体は、式II、III、IV、VまたはVIの化合物を含む。]
[0075] −R0は、それぞれ1または2〜7個のC原子を有する直鎖状のアルキルまたはアルケニルである。]
[0076] −媒体は、式IA/IBおよびI〜VIの化合物より本質的に成る。]
[0077] −媒体は、1、2または3種類以上、好ましくは2または3種類の下式の化合物を追加的に含む。]
[0078] 式中、「alkyl」および「alkyl*」は、それぞれ互いに独立に、1〜9個のC原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基を表す。]
[0079] 本発明による混合物における式O1および/またはO2の化合物の割合は、好ましくは、5〜10重量%である。]
[0080] −媒体は、好ましくは、5〜35重量%の式IVaの化合物を含む。]
[0081] −媒体は、好ましくは、X0がFまたはOCF3を表す式IVaの1、2または3種類の化合物を含む。]
[0082] −媒体は、好ましくは、1種類以上の式IIa〜IIgの化合物を含む。]
[0083] 式中、R0は、上で示される意味を有する。式IIa〜IIgの化合物において、R0は、好ましくは、H、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチルまたはn−ペンチル、更に、n−ヘキシルまたはn−ヘプチルを表す。]
[0084] −重量比(I+IA/IB):(II+III+IV+V+VI)は、好ましくは、1:10〜10:1である。]
[0085] −媒体は、一般式IA/IBおよびI〜XIから成る群より選択される化合物から本質的に成る。]
[0086] −X0がフッ素を表し、R0がC2H5、n−C3H7、n−C4H5またはn−C5H11を表す式IVbおよび/またはIVcの化合物の混合物全体における割合は、2〜20重量%以上、特には2〜15重量%である。]
[0087] −媒体は、好ましくは、群H1〜H15(nは1〜12)より選択される化合物の同族体を1、2または3種類、更には、4種類含む。]
[0088] ]
[0089] ]
[0090] −媒体は、好ましくは、R0がメチルを表す化合物IIbを含む。]
[0091] −媒体は、好ましくは、式RI〜RVIIから成る以下の群より選択される低いΔnの化合物を含む。]
[0092] 式中、
R*は、それぞれ9個までのC原子を有するn−アルキル、アルケニル、アルコキシ、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニルオキシを表し、
alkylおよびalkyl*は、それぞれ互いに独立に、1〜9個のC原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基を表し、および
(O)は、単結合または−O−を表す。]
[0093] −媒体は、式AN1〜AN11の縮合環を含有する1または2種類以上の化合物を追加的に含む。]
[0094] ]
[0095] 式中、R0は、上で示される意味を有する。]
[0096] −媒体は、式P−1〜P−11の1種類以上のピラン化合物を付加的に含む。]
[0097] ]
[0098] 式中、R0は、上で示される意味を有する。]
[0099] −媒体は、式P−1、H15およびP−5より選択される1種類以上の化合物を含む。]
[0100] これらの化合物の割合は、全体で、特に好ましくは、5〜50重量%である。]
[0101] −媒体は、好ましくは、式D−1および/またはD−2の1種類以上のジオキサン化合物を含む。]
[0102] 式中、
R0は、上で示される意味を有する。]
[0103] 好ましい混合物は、2〜40%のジオキサン類を含む。]
[0104] 用語「alkyl」または「alkyl*」は、1〜7個の炭素原子を有する直鎖状および分岐状のアルキル基、特に、直鎖状の基であるメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびヘプチルを包含する。2〜5個の炭素原子を有する基が、一般に好ましい。]
[0105] 用語「alkenyl」は、2〜7個の炭素原子を有する直鎖状および分岐状のアルケニル基、特に、直鎖状の基を包含する。好ましいアルケニル基は、C2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニル、C5〜C7−4−アルケニル、C6〜C7−5−アルケニルおよびC7−6−アルケニル、特に、C2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニルおよびC5〜C7−4−アルケニルである。特に好ましいアルケニル基の例は、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニルなどである。5個までの炭素原子を有する基が、一般に好ましい。]
[0106] 用語「フルオロアルキル」は、好ましくは、末端フッ素を有する直鎖状の基、即ち、フルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−フルオロヘキシルおよび7−フルオロヘプチルを包含する。しかしながら、フッ素の他の位置を除外するものではない。]
[0107] 用語「オキサアルキル」は、好ましくは、式CnH2n+1−O−(CH2)mの直鎖状の基を包含し、ただし、nおよびmは、それぞれ互いに独立に、1〜6を表す。好ましくは、nは1で、mは1〜6である。]
[0108] 式IおよびIA/IBの化合物を比較的少量ですら、従来の液晶材料と、しかし特には式II、III、IV、Vおよび/またはVIの1種類以上の化合物と混合すると、結果として、閾電圧が著しく低下し、VHR(100℃)が高い値となり、広いネマチック相で、低いスメクチック−ネマチック転移温度が観測されると同時に、保存期間が改良されることを見出した。特に、式IおよびIA/IBの1種類以上の化合物に加え、式IVの1種類以上の化合物、特にX0がFまたはOCF3を表す式IVaの化合物を含む混合物が好ましい。式IA/IBおよびI〜VIの化合物は無色で、安定で、互いにおよび他の液晶材料と容易に混和する。]
[0109] 式I、IA、IBおよびII+III+IV+V+VIの化合物の最適な混合比は、所望の特性、式I、IA、IB、II、III、IV、Vおよび/またはVIの成分の選択、および存在してもよい任意の更なる成分の選択に実質的に依存する。]
[0110] 上で与えられる範囲内での適切な混合比は、個々の成分に対する物質データを参照して、場合ごとに容易に決めることができる。]
[0111] 本発明による混合物における式IA/IBおよびI〜XIの化合物の総量は、決定的なものではない。従って、混合物は、様々な特性の最適化の目的のために、1種類以上の更なる成分を含むことができる。しかしながら、式IA/IBおよびI〜XIの化合物の濃度が高くなるほど、アドレス時間および閾電圧において観測される効果は一般に大きくなる。]
[0112] 特に好ましい実施形態において、本発明による媒体は、X0が、F、OCF3、OCHF2、OCH=CF2、OCF=CF2またはOCF2−CF2Hを表す式II〜VI(好ましくは、II、IIIおよび/またはIV、特に、IVa)の化合物を含む。式IおよびIA/IBの化合物との好ましい相乗効果により、特に有利な特性が結果として得られる。特に、式I、IA、IBの、およびIVaの化合物を含む混合物は、それらの閾電圧が低いことで際立っている。]
[0113] 本発明による媒体で使用できる式IA/IBおよびI〜XVIIIおよびそれらのサブ式の個々の化合物は既知であるか、既知の化合物に類似して調製できるかのいずれかである。]
[0114] 偏光子、電極基礎プレートおよび表面処理電極からの本発明によるMLCディスプレイの構成は、このタイプのディスプレイの通常の設計に対応する。本明細書において、通常の設計との用語は広い意味で用いられ、MLCディスプレイの全ての派生品および改変品も包含し、特に、多結晶シリコンTFTまたはMIMに基づくマトリクスディスプレイ素子が挙げられる。]
[0115] しかしながら、本発明によるディスプレイと、ツイストネマチックセルに基づくこれまでの従来のディスプレイとの著しい相違点は、液晶層の液晶パラメータの選択にある。]
[0116] 本発明に従って使用できる液晶混合物は、それ自体従来の様式で調製される。一般に、より少ない量で使用される成分の所望の量を、主要な構成成分を構成する成分中で、有利には昇温して溶解する。また、有機溶媒、例えば、アセトン、クロロホルムまたはメタノール中で成分の溶液を混合し、完全に混合した後、例えば、蒸留によって溶媒を再び除去することも可能である。]
[0117] また、誘電体は、例えば、安定剤、UVフィルターおよび酸化防止剤などの当業者に既知で文献に記載される更なる添加剤も含んで構わない。例えば、0〜15%の多色性色素またはキラルドーパントを加えることができる。]
[0118] 本発明は、従って追加して、上および下で記載される通りの液晶媒体の調製方法にも関し、それは、式Iの1種類以上の化合物と、式IAおよびIBより選択される1種類以上の化合物とを更なる液晶共成分と共に混合することを特徴とし、そして添加剤を任意に加えてもよい。]
[0119] 本発明の実施形態および変法の更なる組み合わせは、請求項より明らかである。]
[0120] 本出願において、および下の例において、液晶化合物の構造は頭文字によって示され、化学式への変換は、下の表AおよびBに従って行う。全ての基CnH2n+1およびCmH2m+1は、nおよびm個のC原子をそれぞれ有する直鎖状のアルキル基であり;nおよびmは整数で、好ましくは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12を表す。表Bにおけるコードは、それ自体で明らかである。表Aにおいて、親構造にかかわる頭文字のみを示す。それぞれの場合において、親構造の頭文字の後に、ダッシュで分離されて、置換基R1*、R2*、L1*、L2*およびL3*のためのコードが続く。]
[0121] 好ましい混合物成分は表AおよびBで与えられる。]
[0122] ]
[0123] ]
[0124] ]
[0125] ]
[0126] ]
[0127] ]
[0128] ]
[0129] ]
[0130] ]
[0131] ]
[0132] 式IおよびIA/IBの化合物に加え、表Bからの少なくとも1、2、3または4種類の化合物を含む液晶混合物が特に好ましい。]
[0133] 表Cには、本発明による混合物に一般的に添加される可能なドーパントを示す。]
[0134] ]
[0135] ]
[0136] 例えば、本発明による混合物に添加できる安定剤を下に示す。]
[0137] ]
[0138] ]
[0139] ]
[0140] ]
[0141] 以下の例は、本発明を制限することなく、それを説明することを意図する。当業者は、一般的な記載において具体的には述べていない手順における詳細を例より探り出すことができ、一般的な専門家の知識に従ってこれらの詳細を一般化でき、それらを当業者の特定の問題に適用できるであろう。]
[0142] 上および下において、パーセンテージは重量パーセントを表す。全ての温度は摂氏度で示されている。Δnは光学的異方性(589nm、20℃)を表わし、Δεは、誘電異方性(Δε=ε‖−ε⊥、ここで、ε‖は長手方向の分子軸に平行な誘電率を表し、ε⊥はそれに垂直の誘電率を表す。)を表わす。回転粘度γ1(mPa・s)は、20℃で決定する。V10は、10%の透過(プレート表面に垂直な視野方向)の電圧を表す。tonはV10の値の2.0倍に対応する動作電圧におけるスイッチオン時間を表し、toffはスイッチオフ時間を表す。Δnは光学異方性を表す。電気光学的データは、特に別に述べない限り、20℃でTNセルにおいて第1次極小で(即ち、d・Δn値が0.5μmにおいて)測定する。]
[0143] ]
[0144] ]
[0145] ]
[0146] ]
[0147] ]
[0148] ]
実施例

[0149] ]
权利要求:

請求項1
式Iの1種類以上の化合物と、式IAおよびIBの化合物より選択される1種類以上の化合物とを含むことを特徴とする液晶媒体。(式中、R1、R2は、それぞれ互いに独立に、H、1〜15個のC原子を有し、ハロゲン化されているか、CN置換されているか、または、無置換であるアルキル基を表し、ただし加えて、O原子が互いに直接結合しないようにして、これらの基における1個以上のCH2基は、それぞれ互いに独立に、−C≡C−、−CO−、−CH=CH−、−O−、で置き換えられていてもよく、X1、X2は、それぞれ互いに独立に、F、Cl、CN、SF5、SCN、NCS、それぞれ6個までのC原子を有するハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルケニル基、ハロゲン化アルコキシ基またはハロゲン化アルケニルオキシ基を表し、およびL1〜4は、それぞれ互いに独立に、HまたはFを表す。)
請求項2
式I−1〜I−5の1種類または2種類以上の化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶媒体。(式中、Xは請求項1において定義される通りであり、およびnは、1、2、3、4、5、6または7を表す。)
請求項3
式IA−1〜IA−4の1種類以上の化合物を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶媒体。(式中、R2は請求項1において定義される通りである。)
請求項4
式IB−1〜IB−4の1種類以上の化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶媒体。(式中、R2は請求項1において定義される通りである。)
請求項5
一般式II、III、IV、VおよびVIから成る群より選択される1種類以上の化合物を追加的に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶媒体。(式中、個々の基は以下の意味を有する:R0は、H、それぞれ9個までのC原子を有するn−アルキル、アルコキシ、オキサアルキル、フルオロアルキル、アルケニルオキシまたはアルケニルを表し、X0は、F、Cl、6個までのC原子を有するハロゲン化アルキル、アルケニル、アルケニルオキシまたはアルコキシを表し、Z0は、−C2F4−、−CF=CF−、−CH=CF−、−CF=CH−、−C2H4−、−CH=CH−、−O(CH2)3−、−(CH2)3O−、−(CH2)4−、−CF2O−、−OCF2−、−OCH2−または−CH2O−を表し、Y1〜4は、それぞれ互いに独立に、HまたはFを表し、およびrは、0または1を表す。)
請求項6
混合物全体における式IA/IBおよびI〜VIの化合物の合計の割合が少なくとも50重量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶媒体。
請求項7
式Ea〜Efの1種類以上の化合物を追加的に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶媒体。(式中、R0は請求項4において示される意味を有する。)
請求項8
式IIa〜IIgの1種類以上の化合物を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液晶媒体。(式中、R0は請求項4において示される意味を有する。)
請求項9
式RI〜RVIIの1種類以上の化合物を追加的に含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液晶媒体。(式中、R*は、それぞれ9個までのC原子を有するn−アルキル、アルケニル、アルコキシ、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニルオキシを表し、alkylおよびalkyl*は、それぞれ互いに独立に、1〜9個のC原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基を表し、および(O)は、単結合または−O−を表す。)
請求項10
混合物全体における式Iの化合物の割合が5〜40重量%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の液晶媒体。
請求項11
電気光学的目的のための請求項1〜10のいずれか一項に記載の液晶媒体の使用。
請求項12
請求項1〜10のいずれか一項に記載の液晶媒体を含有する電気光学的液晶ディスプレイ。
請求項13
式Iの1種類以上の化合物と、式IAおよびIBより選択される1種類以上の化合物とを更なる液晶共成分と共に混合し、任意に添加剤を加えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の液晶媒体の調製方法。
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